2014.05.26 2025.04.02

事務職の派遣は未経験でもできる？仕事内容から人材派遣の裏側まで解説

加藤政則（かとうまさのり）

事務職の派遣に興味はあるけど「未経験でも大丈夫かな？」と不安に思っていませんか？

実は、事務職の派遣は未経験からスタートしやすい職種のひとつ。

データ入力や書類作成など、パソコンの基本操作ができれば応募できる案件も多く、初めてのオフィスワークにもぴったりです。

とはいえ「どんな仕事内容なの？」「メリットとデメリットは？」と気になる点もあるはず。

この記事では、事務職派遣の仕事内容や未経験OKの理由、働くうえでのポイントをわかりやすくまとめました。

派遣での働き方が気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1. 事務職の派遣は未経験でも始めやすい？

事務職の派遣は、未経験からでもチャレンジしやすいのが大きな特徴です。

特別な資格やスキルがなくても応募できる求人が多く、派遣会社のサポートもあるため、オフィスワークが初めての方でも安心してスタートできます。

実際、事務職の派遣市場は常に一定のニーズがあり、企業のサポート業務を担う存在として安定した需要があります。

特に一般事務や営業事務などは、業界や会社ごとに仕事内容は少しずつ異なりますが、基本的な業務を覚えてしまえば応用が利く点も魅力です。

派遣で事務職として働くメリット

事務職の派遣には以下のようなメリットがあります。それぞれについて、詳しくは後述します。

未経験歓迎の求人が多い
就業時間や勤務地を選びやすい
派遣会社の研修やフォローが充実している
「正社員登用あり」の求人もある

派遣ならではのデメリットもある

もちろん良い面ばかりではありません。

派遣は契約期間が限られていたり、賞与や昇給が正社員に比べて少ないケースもあります。

また、企業によっては責任あるポジションに就く機会が少ないことも。

仕事の責任感を身につけたい人は以下の記事もご覧ください。

2. 事務職の派遣の仕事内容

事務職の派遣といっても、その仕事内容はさまざまです。

派遣先の業種や部署によって担当する業務が異なり、必要なスキルや得意な分野も変わってきます。

ここでは代表的な5つの派遣事務職の仕事内容をご紹介します。

2-1. 一般事務｜幅広い基本業務をこなすポジション

一般事務の仕事内容は、事務職派遣の中でも最もベーシック。
主に以下のような業務を担当します。

データ入力
書類作成・ファイリング
電話・来客対応
郵送物の仕分け・発送手配

パソコンの基本操作と、正確に作業する力があれば未経験でも始めやすい分野です。

2-2. 営業事務｜営業担当のサポート役

営業事務は、営業スタッフが本来の業務に集中できるよう、事務作業を支える仕事です。

見積書や請求書の作成
契約書の管理
顧客データの入力
電話・メールでの顧客対応

正確さとスピード感、そして丁寧な対応力が求められます。

2-3. 経理事務｜数字に強い人におすすめ

経理事務は、企業のお金の流れを記録・管理する重要なポジション。

伝票処理
請求書の作成・発行
会計ソフトへの入力
経費精算や月次処理の補助

簿記資格や経理経験があれば有利ですが、未経験OKの補助業務からスタートできることもあります。

2-4. 人事事務｜採用や労務に関わるサポート業務

人事事務は、会社の人に関わる管理業務を担当します。

応募者の対応や面接日程の調整
入退社手続きの書類作成
給与・勤怠の管理
社会保険の手続きなど

人とのやりとりが多いため、コミュニケーション力や気配りも活かせる職種です。

2-5. 貿易事務｜海外とやりとりするグローバルな事務職

貿易事務は、輸出入に関する書類作成や調整業務を行う専門性の高い事務職。

輸出入関連書類の作成（インボイス・パッキングリストなど）
通関手続きのサポート
海外とのメール・電話対応（英語使用あり）
納期調整や物流管理

英語力や貿易知識があると強みになりますが、アシスタント業務から始められる求人もあります。

3. 事務職の派遣で働くメリット

事務職の派遣には、未経験でも挑戦しやすいという大きな魅力があります。

そのほかにも、柔軟な働き方やサポート体制など、派遣ならではのメリットがたくさんあります。

ここでは、派遣で事務職として働くことの5つのメリットをご紹介します。

3-1. 未経験でも始めやすい

事務職派遣未経験OKの求人は非常に多く、初めてのオフィスワークに選ばれやすい職種です。

パソコンの基本操作ができればOKという案件も多く、派遣会社のサポートや研修制度も充実しているので、安心してスタートできます。

3-2. 多様な働き方を選べる

働く時間や曜日、勤務地を柔軟に選べるのも派遣ならでは。

フルタイム、時短勤務、週3日だけなど、自分のライフスタイルに合った働き方がしやすく、家庭との両立や副業とも相性◎です。

3-3. 残業や休日出勤が少ない傾向がある

派遣の事務職は、残業が少なめで、プライベートの時間を大切にできる案件が多いです。

「ワークライフバランスを大切にしたい」「定時で帰りたい」という方には、特におすすめの働き方です。

3-4. 派遣会社のサポートを受けられる

登録から就業後まで、派遣会社の担当者がしっかりフォローしてくれるのも安心ポイント。

職場の悩みや不安を相談できる窓口があるのは、特に未経験者にとって大きな支えになります。

3-5. 正社員登用制度がある場合も

企業によっては、派遣から正社員への登用を積極的に行っているところもあります。

「まずは派遣で経験を積み、いずれは正社員を目指したい」というキャリアプランにも対応できます。

4. 事務職の派遣で働くデメリット

事務職派遣の働き方には多くのメリットがありますが、知っておきたい注意点もあります。

ここでは、派遣で働く際に感じやすい4つのデメリットを正直にご紹介します。

デメリットを理解したうえで、自分に合う働き方を選びましょう。

4-1. 雇用が不安定になりやすい

派遣は基本的に契約期間が決まっているため、正社員に比べて雇用の安定性には欠ける部分があります。

契約更新がされない場合や、派遣先の都合で契約が終了することもあるため、長期的な働き方を希望する方は注意が必要です。

4-2. 給与が低めに設定されていることも

派遣の事務職は、正社員に比べて月収や賞与が少ないケースがあります。

ただし、時給制で残業が少ない分、プライベートの時間を優先したい人には向いているとも言えます。

4-3. キャリアアップがしづらい場合がある

派遣は「補助的な業務」に限られることが多く、スキルアップや昇進のチャンスが少ない場合があります。

そのため、「将来的に専門職としてキャリアを積みたい」という方には物足りなさを感じることも。

4-4. 責任ある仕事を任されにくい

重要な意思決定やプロジェクトの中心的な業務などは、正社員に任されることが多く、派遣社員にはチャンスが回りにくい傾向があります。

責任を持って働きたい、主体的に動きたいという方にとっては物足りなく感じる場面があるかもしれません。

5. 事務職の派遣に向いている人・向いていない人

事務職派遣が自分に合っているかどうかを見極めることも、働き方選びでは大切なポイントです。

ここでは、向いている人・向いていない人の特徴をそれぞれ紹介します。

自分の性格や希望と照らし合わせながら、チェックしてみてください。

5-1. 事務職の派遣に向いている人の特徴

✅ コツコツと作業をこなすのが得意な人
集中して細かい作業に取り組める方は、事務作業に向いています。正確さや丁寧さが評価されやすい仕事です。

✅ 人をサポートすることにやりがいを感じる人
誰かの仕事を支えることに喜びを感じるタイプは、営業事務や人事事務などで活躍しやすいです。

✅ 柔軟に対応できる人
派遣先によって仕事内容や職場の雰囲気が異なるため、環境の変化に適応できる人はスムーズに働けます。

✅ ワークライフバランスを重視したい人
残業が少なめの職場が多く、自分の時間をしっかり確保したい人にとって理想的な働き方です。

5-2. 向いていない可能性がある人の特徴

⚠ ルーティンワークが苦手な人
同じような作業の繰り返しに飽きてしまう人は、事務職でストレスを感じることがあります。

⚠ 自分のアイデアを活かしたい・主体的に動きたい人
派遣社員は指示通りに動く役割を求められることが多く、自分から提案して動きたいタイプの人にはやや物足りないかもしれません。

⚠ キャリアアップ志向が強い人
昇進や昇給のチャンスが限られているため、短期間でスキルアップしたい人には正社員や専門職のほうが向いている場合もあります。

6．Q&A｜事務職の派遣に関するよくある質問

Q1. 事務職の派遣に必要なスキルは？

パソコンの基本操作（Word・Excel）ができればOKな求人が多いです。

特別な資格や高度なスキルは必要ないことがほとんどですが、Excelでのデータ入力や表作成ができると、採用に有利になることもあります。

未経験向けの研修を用意している派遣会社も多いので、安心してスタートできます。

Q2. 派遣事務職の平均年収はいくらですか？

地域や経験、職種によって差はありますが、平均的には年収250万円〜350万円程度が多いです。

月収にすると約18万円〜25万円前後が目安。

貿易事務や経理事務など、専門性の高い事務職では時給が高めに設定されていることもあります。

Q3. 派遣の暗黙のルールとは？

派遣社員として働く場合、職場によって“暗黙の了解”のようなルールがあることがあります。

例えば、「昼休憩は正社員より後に取る」「服装は派手すぎないようにする」など。とはいえ、気になることがあれば派遣会社の担当者に相談できるので、無理に合わせすぎる必要はありません。

Q4. 事務職で一番稼げるのは？

専門性の高い事務職が、比較的高収入につながりやすいです。

たとえば貿易事務や経理事務は、スキルや経験によって時給が1,600円以上になることも。

英語力や簿記の資格を持っていると、給与アップのチャンスが広がります。

Q5. 事務職の派遣におすすめの派遣会社は？

20代〜40代の女性を中心に人気があるのは以下のような派遣会社です。

リクルートスタッフィング：大手企業の案件多数、サポートも手厚い
パソナ：福利厚生やスキルアップ制度が充実
テンプスタッフ：未経験向け求人が豊富、研修制度もあり
ランスタッド：外資系や高時給案件に強い

派遣会社によって得意分野が異なるので、複数登録して比較するのもおすすめです。

7. 未経験から事務職の派遣で働くためのステップ

未経験から事務職の派遣にチャレンジしたい方へ向けて、実際のステップを5つに分けて解説します。

派遣が初めてでも、段階的に準備すればスムーズにスタートできますよ。

7-1. 派遣会社に登録する

まずは派遣会社に登録することが第一歩。

オンライン登録だけで完了するケースも多く、数十分程度でサクッと済ませられます。

希望職種や勤務条件、スキルレベルを登録時に伝えておくことで、あなたに合った案件が紹介されやすくなります。

7-2. スキルアップのための学習をする

未経験でも歓迎される案件は多いですが、基本的なスキルを事前に学んでおくと安心です。

おすすめの学習内容：

Word・Excelの基本操作
ビジネスマナー（メール・電話対応など）
タイピング練習

派遣会社によっては、無料のeラーニングや研修制度を用意しているところもあります。

7-3. 派遣会社の担当者と面談・相談する

登録後は、担当コーディネーターとの面談があります。

希望条件や不安に感じていることを素直に伝えることで、より自分に合った派遣先を紹介してもらいやすくなります。

「初めてで不安です」と伝えるだけでも、サポートの質がぐっと変わります。

7-4. 派遣先企業との面談を受ける

企業との顔合わせ（職場見学）では、仕事内容の説明を受けたり、職場の雰囲気を知る機会があります。

リラックスして臨みつつ、自分が働くイメージをしっかり持つことが大切です。

※ 派遣は「面接」ではなく「職場見学」という扱いなので、質問に答える形でOK。

7-5. 就業開始後の注意点

実際に働き始めたら、まずは基本的な業務を丁寧にこなすことを意識しましょう。

不明点があれば早めに確認し、困ったことがあれば派遣会社に相談を。

派遣先との信頼関係を築くことが、契約更新や正社員登用のチャンスにつながることもあります。

まとめ｜事務職の派遣で自分らしい働き方を見つけよう

事務職の派遣は未経験からでも始めやすく、自分に合った働き方を実現しやすい選択肢です。

仕事内容は多岐にわたり、ライフスタイルやスキルに合わせて案件を選べる柔軟性があります。

もちろん、雇用の安定性やキャリアアップ面では注意が必要ですが、自分の希望に合わせて働ける環境を探しやすいのは、派遣ならではの魅力。

派遣会社のサポートやスキルアップ制度も活用すれば、初めてのオフィスワークでも安心してスタートできます。

✅ 今回ご紹介したポイントのふりかえり

未経験OKの事務派遣は多く、働きやすい職場も豊富
仕事内容は一般事務・営業事務・経理・人事・貿易など多彩
メリット・デメリットを理解したうえで選ぶことが大切
自分の性格に合っているかを見極めよう
派遣会社選びとスキルアップが成功のカギ

「まずは派遣から始めてみようかな」
そんな気持ちが芽生えた方は、ぜひ小さな一歩を踏み出してみてください。

自分らしい働き方を見つけるためのスタートとして、派遣という選択肢はきっと役に立ってくれます。

#事務 #事務職 #派遣

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