日々の仕事でストレスを感じるのは働いていれば当然のことと言えます。しかし、放っておくと病気を引き起こす恐れがあるため、早急対策が必要です。ここでは、ストレスからくる病気と新型ストレス病について紹介します。
ストレスからくる病気
ストレスが原因となって引き起こされる病気として有名なのがストレス障害です。ストレス障害には、適応障害・急性ストレス障害・心理的外傷後ストレス障害の3つがあります。 これらのうち、急性ストレス障害と心的外傷後ストレス障害の原因は、暴力的犯罪や戦争、大事故、災害などとされています。一方、家庭内や仕事のストレスは適応障害や軽いうつ状態の扱いになるケースが多いです。適応障害の症状でよく見られるのは、心と体の変調、能力の低下、行動の障害です。
・心の変調…不安な気持ち、なかなか眠れない、気分の落ち込み
・体の変調…動悸、めまい、便秘、吐き気
・能力の低下…物忘れ、仕事に集中できない、考えがまとまりにくい
・行動の障害…タバコやお酒が増える、口論になることが多くなる
適応障害の場合、 原因は適用できない環境にあることです。仕事でストレスを感じている人は、職場が原因で適応障害になる恐れがあるため、職場の配置換えをお願いしたり、給食をしたり、あるいは転職をするのが有効な対策と言えます。心理的なストレス要因を取り除けば次第に回復が見込めます。現在の職場で対策を考えたいという人もいるかもしれませんが、無理して仕事を続けて体調が悪化してしまうと働くどころではありません。
また、職場を変えても症状の改善が見られない場合は、原因がストレスではない可能性がありますので、出来るだけ早めに病院を受診しましょう。
新型ストレス病をご存知ですか?
普段と同じ生活習慣のはずなのに、なんだか体の調子が良くないと感じる場合は新型のストレス病にかかっているかもしれません。主な症状として以下の5つが挙げられます。どの症状もストレスが深く関係していると考えられているので、当てはまらないかチェックしてみましょう。
最近なぜか舌に痛みを感じる
熱いものを食べて火傷したわけでもないのに、舌がヒリヒリとするような感覚が続くのはストレスが原因かもしれません。これは「舌痛症」と呼ばれるもので、人によっては刺すような痛みに襲われることもあります。男女の比率は1:8~1:10で、特に更年期の女性に多く発症するようです。
お腹の調子の悪さが続いている
過敏性腸症候群はストレスとの関係が指摘されています。 生まれつき下痢と便秘を繰り返す人もいますか、就職してから、転職してから便秘と下痢を繰り返すようになった人の場合は新型ストレス病かもしれません。
治療が難しい歯周病
歯医者さんでも治らない歯周病が増加していると言われています。ストレスが原因で自律神経のバランスが崩れます。自律神経のバランスが崩れると免疫機能が低下する恐れがあります。その結果、歯周病菌の繁殖を許してしまうのです。
これらの新型ストレス病を解消するには、生活習慣の見直しと正しい食生活でストレス耐性を身につける必要があります。例えば、質の良い睡眠を取れるようにする、笑顔になれる時間を作る、あまり考え込まないなどが対策としてあげられます。食生活では、身体の内側から温めることが大切ですので、にんにくや生姜、唐辛子などを使った料理を積極的に摂ると良いでしょう。
ストレスを溜めない工夫を!
現代社会ではさまざまなストレス要因があり、誰もがストレスを抱える世の中と言っても過言ではありません。ストレスが全くないという生活はほぼ不可能ですから、ストレスをできるだけ遠ざける工夫をしましょう。 もしも今現在、ストレスを感じて苦しいという状態なら、無理して仕事を続けないようにしたほうがいいでしょう。相談できる人が近くにいない場合、病院を受診したりカウンセラーを頼ったりしましょう。
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