誰でも転職や就職の際の仕事探しが上手くいくとは限らないもので、人によっては本当に上手くいかないということもあるもの。
希望の仕事があってもイマイチ踏ん切りが付かない。
そもそも働きたい仕事が見つからない。
こんな場合はどのようにすれば良いのでしょうか?
仕事探しは絞り込みが重要
仕事探しでつまづいてしまう方の多くは、最初から仕事を探す範囲を広げてしまいがち。
20代の方であれば仕事の飲み込みも早く、まだ柔軟な発想ができることから適応能力も期待ができますが、30代以上となると話は変わります。
30代以上、特に35歳以上になると募集している企業が激減するので、応募できる数が少なくなってしまいます。
そのため、仕事を探す際は、最初の段階で自分が働ける条件を絞り込む必要があります。もちろんこの方法は年齢が高くなるに連れて応募できる先が少なくなることになります。
しかし、最初は本当にやりたい仕事を探すことが基本になりますので、できるだけ絞り込むことをおすすめします。
仕事が見つからない理由を知ろう
求職活動中に「仕事が見つからない……」と悩む人は多いもの。むしろ自然です。
自分が求めている仕事が見つからない人や、なかなか選考がうまくいかずに希望の仕事にたどり着けない人もいますよね。
そこで、仕事が見つからない理由を確認しておきましょう。
適切な求人情報に出会えていない
求人情報は多岐にわたり、自分に合ったものを見つけるのは難しいことがあります。
適切な求人情報に出会えなければ、あなたがやりたい仕事に出会うこともありません。
解決策としては、複数の求人サイトや紙面を活用し、自分のスキルや志向に合った求人を探すことです。
地域別、ジャンル別、職種別などの求人情報があるので、狙いを絞って探してみましょう。
履歴書や職務経歴書の書き方が不十分
履歴書や職務経歴書は、自分の経歴をアピールする重要なツールです。
しかし、書き方が不十分だと採用担当者にアピールできず、ライバルに打ち勝つことはできません。
過去の職歴やスキルの棚卸しを行い、あなたの強みを洗い出しましょう。
そのうえで、あなたができること、これまでの成果などを具体的に記載し、自分の強みをアピールしてください。
面接対策が不足している
面接は採用プロセスの重要なステップです。
しかし、面接対策を怠っていると、自分のアピールポイントを伝えられません。
まずは応募する企業を研究し、自分と企業がマッチしていることを確認しましょう。
そして、自己PRや志望動機、強みをしっかりと整理して模擬面接で練習を重ねておくことが必要です。
一人で面接対策をしてもうまくいかないことが多いので、家族や友人に協力してもらいながら対策を練りましょう。
ネットワークを活用していない
働きたい気持ちが強い企業があるなら、使えるものはすべて使って入社できる可能性を高めましょう。
特に人脈は仕事探しにおいて非常に重要です。
友人や知人、先輩などのネットワークを活用して、企業の詳しい情報を得たり、紹介を受けたりすることができます。
積極的にネットワークを広げてみましょう。
仕事探しのNG行動を避けよう
仕事が見つからないときによくあるNG行動を紹介します。正しい手段と順番で行動すれば、悩みから抜け出すことができます。ただし、やってはいけないことをしていたり、大事なポイントを知らなかったりすると悩みが長引く可能性があるため、注意が必要です。
使い古された志望動機は避ける
転職活動で最も多く、かつNGな行動の一つが、ありきたりで漠然とした志望動機を提示することです。
どこにでもあるような志望動機を書いても、企業の採用担当者には刺さりません。本気度を疑われる要因にもなります。
特にユニークな志望動機を考える必要はありませんが、どの会社にも通用しそうで「インターネットで調べただけの知識」しかない志望動機では採用が遠のきます。
応募先についてしっかり調べ、そこに即した志望動機を準備しましょう。
理想にこだわりすぎない
せっかく働くなら、自分の希望を満たせる場所を探したいところです。
もちろん仕事の条件や環境には慎重に目を向けるべきですが、理想的な条件にこだわりすぎると求人数が限られ、選択肢が狭まる可能性があります。
柔軟性を持ちながら、自分に合った仕事を探すことが大切です。
4ステップで仕事が見つからない悩みを解決しよう
求職活動を成功させるための4つのステップを詳しく解説します。キャリアアドバイザーの専門家が共有している4つのステップをご紹介します。
1.自己理解を深める
自己理解は、自分自身を深く知り、自分の強みや価値観、興味、性格、やりたいことなどを理解するプロセスです。以下のポイントを押さえ、自己理解を深め、自分軸を形成してブレない方向性を身につけましょう。
自己理解の重要性
自己理解は、心の安定や人間関係の向上につながります。また、キャリア形成や目標設定にも大いに役立ちます。自己理解を深めることで、自分が何を望み、何に価値を見出すのかを明確にし、自己成長を促進できます。
自己理解を深める方法
- 客観視: 自分自身を客観的に見つめることで、自己評価を正確に行います。
- 振り返り: 過去の経験や行動を振り返り、自分のパターンを理解します。
- セルフインタビュー: 自分に質問を投げかけ、内省することで自己理解を深めます。
- 他者との比較: 自分と他人を比較することで、自分の特性を把握します。
- 言語化する: 自分の思考や感情を言葉にすることで、自己理解を促進します。
- 全力で取り組む: 目の前の課題に全力を尽くすことで、自分の能力や志向を知ります。
- 新しい人との交流: 知らない人との挨拶やコミュニケーションを通じて、自己理解を深めます。
- 信頼できる人からの意見を受け入れる: 自分に対するフィードバックを受け入れることで、自己理解を高めます。
自己理解のメリット
自己理解を深めることで、自分の強みを活かしたキャリア形成や目標達成が可能になります。
また、自分のストレスの原因を特定しやすくなり、適切な対処法を見つけられます。
他人との共通点や違いも受け入れやすくなり、より良い人間関係を築ることができるでしょう。
目標を設定する際にも、自己理解が重要です。
自分の本当の望みや目的を理解することで、具体的な目標を立てやすくなります。
2.求人情報の調査
求人情報の提供サービスは、求職者が適切な仕事を見つけるために有効です。以下に、求人情報の調査に関連するいくつかのポイントを共有します。
1.市場規模
求人情報提供サービスの市場規模は、年々増加しています。例えば、2021年度の市場規模は約6,962億円で、前年度比で67.8%増加しました。新しい形態のサービス(ソーシャルリクルーティング、アグリゲーター、クラウドソーシングなど)も成長しており、2022年度の市場規模は約7,417億円となりました。
2.求人情報の提供源
求人情報は、携帯・スマホの求人情報サイトや求人情報アプリを通じて提供されています。近年、これらの情報源の利用が増加しています。また、ハローワークや求人企業のホームページも求人情報の提供源として利用されています。
3.求職者の課題
「自分にどのような仕事が合うのかわからない」と感じる求職者が3割以上存在します。自己理解や目標設定が必要です。希望条件を決定する際に、給与や求人内容を見ながら判断することが一般的です。求人情報の調査は、求職者が適切な仕事を見つけるために重要な要素です。自己理解や希望条件の明確化をサポートすることで、求職者の成功を促進できるでしょう。
3.応募プロセスの改善
仕事が見つからない場合、応募プロセスの改善に問題があるケースは少なくありません。どのように改善するのか、詳しく見ていきましょう。
1. 履歴書と職務経歴書の整え方
履歴書は、自分の基本情報や学歴、職歴、資格、趣味などをまとめた書類です。以下のポイントに注意して整えましょう。
- 正確な情報: 誤りのないように、正確な情報を記入しましょう。
- 簡潔さ: 簡潔で読みやすいフォーマットを選び、冗長な表現を避けましょう。
- 強みのアピール: 自分の強みやスキルをアピールするために、職歴や資格の詳細を記載しましょう。
- 自己PR: 自己PR欄を活用して、自分の特徴や志望動機を簡潔に伝えましょう。
職務経歴書は、具体的な職務経験や実績を詳細に記載した書類です。以下のポイントに注意して整えましょう。
- STAR法: 職務経歴をSTAR法(Situation, Task, Action, Result)で記述しましょう。具体的な状況、課題、自分の行動、結果を示すことが重要です。
- 数値や具体的な成果: 仕事で達成した成果や数値を具体的に示しましょう。
- 自己PR: 職務経歴書でも自己PRを活用して、自分の強みをアピールしましょう。
2.面接の練習と印象づけ
面接は、自分のストーリーを上手に伝える場です。以下のポイントに注意して練習しましょう。
- 自己紹介: 自己紹介は面接の最初に行われることが多いです。自分の名前、学歴、職歴、趣味などを簡潔に伝えましょう。
- STAR法の練習: 面接での具体的なエピソードをSTAR法で整理して練習しましょう。
- 自己PRの練習: 自分の強みや志望動機を簡潔に伝える練習をしましょう。
- 緊張対策: 緊張を和らげるために、リラックス法や深呼吸を試してみましょう。
3. 面接での印象づけ**:
面接では、第一印象が重要です。以下のポイントに注意して印象を良くしましょう。
- 服装: 適切な服装を選び、清潔感を保ちましょう。
- 挨拶: 丁寧な挨拶を心掛けましょう。
- 目を合わせて話す: 相手の目を見て話すことで、自信を持って伝えられます。
- 姿勢:椅子に浅く腰掛け、背筋をまっすぐに伸ばしましょう。
ネットワーキングと自己PR
転職活動において、人脈のネットワークを活用することは非常に重要です。以下に、人脈を広げるための具体的なアプローチと自己PRの作成について詳しく説明します。
1.人脈のネットワークを活用する方法
- 知り合いや同業者との交流: 既存の人脈を活用して、業界内でのつながりを広げましょう。同業者との交流は、求人情報を得るための有効な手段です。業界イベントやセミナー、SNSグループなどを通じて人々とつながり、情報を共有しましょう。
- アプローチの多様性: 人脈を広げるためには、さまざまな方法を試してみてください。inkedInなどのプロフェッショナルネットワーキングサイトを活用したり、業界団体に参加したりすることも有効です。
2. 自己PRの作成
- 志望動機を明確に伝える: 転職先を選んだ理由や転職を考えた背景を簡潔に伝えましょう。具体的なポイントを挙げて、なぜその企業に魅力を感じたのかを述べてください。
- 自分の強みをアピールする: 自己PRでは、自分の過去・現在の成果や実績を伝えます。求人情報を読み取り、応募先に求められているスキルや経験を強調しましょう。
- 一貫性を持たせる: 志望動機と自己PRは繋がりを持たせることが重要です。志望動機で魅力を感じたポイントを、自己PRで具体的な経験やスキルと結びつけて伝えることで、一貫性を保ちましょう。
以上のポイントを意識して、転職活動を成功させるために人脈を活用し、自己PRをしっかりと作成しましょう。
仕事探しが上手くいかないときこそ
なかなか仕事が見つからない時ほど少し時間を開けてみることも大切です。
金銭的に余裕がなくてそんなことは言ってられない!という方もいるかもしれませんが、これは意外と大切なことであり、自分を見つめなおすタイミングにもなります。
本当にやりたい仕事は何なのか、それは一生の仕事にできるのか、その仕事をすることによってどのような人生を歩むことができるのかなど、色々なことを考える時間は普段働いている中で作ることが難しいものですから、このようなタイミングを利用してゆっくりと考えるてみしょう。
派遣という生き方もある
あれこれ考えた結果、やりたい仕事が見えてこない、仕事探しが上手くいかないというのであれば派遣企業に登録をすることを考えるのも良いでしょう。
派遣業者は日本全国にたくさんあります。登録先に関しては困ることは全くありません。その質は派遣業者で違いますが。。。
派遣業者には様々な業種の仕事がありますし、その期間は短いものであれば最短で1日から長いものはそのまま就職できるというものあります。
派遣業者に登録をしてみて、色々な職業を経験した後にほんとうに自分が働きたい仕事を見つけるというのも仕事探しにおいては重要なものになります。
派遣で働くことによって新たなスキルを身につけられることもあるかもしれません。
「履歴書にキズがつくのでは?」などと心配する方もいるようですが、そのようなことはありません。
むしろ、派遣の仕事で新たなスキルを身につけられたら選択できる仕事の幅を広げられます。
仕事探しに困ったら派遣業者への登録も検討してみましょう。
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