フリーターが増加傾向にある日本国内。特に若者に多く見られますが、彼らの思考は大きく分けて3つに分けられるでしょう。
- ほかにやりたいことがあるから
- 就職先が見つからないから
- フリーターは自由度がある
これらの想いでフリーターになる方が多いと思いますが、果たしてその選択は間違いないのでしょうか。
フリーターでは大きく稼ぐのは不可能
フリーターと正社員ではもらえる給与金額に大きな違いがあることは、多くの方がご存知でしょう。
手取りの給与金額だけを見ると正社員よりもフリーターのほうが高いケースが多いため、フリーターでも良いのでは?と考えがちです。
しかし、正社員には各種保険がある一方でフリーターには何もありません。
フリーターはほとんどの職場ではボーナスももらえないでしょう。
これについては興味深いデータがあります。独立行政法人労働政策研究・研修機構が発表しているデータによると大学を卒業した方のその後の給与の流れは次の通りです。
正社員の給与
25~29歳…約350万円
40~44歳…約650万円
フリーターの給与
25~29歳…約150万円
40~44歳…約200万円
いかがでしょうか?フリーターは正社員に比べて圧倒的にもらえる金額が少ないことが明らかですね。
40歳台になるとその差は3倍以上にも膨らむことを思えば、フリーターにはデメリットしかないともいえるのでは?
また、正社員は年齢が高くなるにつれて給与が高くなっていますが、フリーターでは約50万円しか上がっていません。
これに加えて退職金制度、厚生年金の支払いにより受け取れる老齢年金にも影響が出てきます。
上の数字だけで単純計算すると、正社員の生涯給与は2億円を超えますが、フリーターでは約6,000万円です。
その差は1億円以上になることを思えば、独立する確固たる意志がない限りはどんな理由があろうとも正社員になるのが賢明と言えるでしょう。
本当にフリーターで大丈夫?
ここで前述した3つのケースを思い出してみましょう。それぞれの理由に問題提起とデメリットを考えました。
1.ほかにやりたいことがある
これは独立する。就きたい職業があるなど人によって分かれるところでしょう。具体的な計画性があって将来像が見えているのであればよいですが、計画がブレていたり漠然としていたりでは成し遂げられない可能性があります。
2.就職先が見つからない
本当に就職先見つからない地方は日本国内では限りなく少ないでしょう。探せばきっと見つかります。このケースに当てはまる方は、『自分が希望する就職先が見つからない』のでしょう。もちろん、本当にやりたいことでなければ入社してもすぐに辞めてしまう可能性はあります。しかし、社員で働く期間は厚生年金を支払うわけですから、将来の不安要素を少なくできます。
3.フリーターは自由度がある
フリーターは正社員のように出社と退社時間が毎日決まっていません。職場は自分が好きなところにし、シフトも自由に決められるところが多くあります。強い責任感を抱く必要もなく、友人と遊びたいときは電話一本で気軽に休む方もいるでしょう。お金がなくても自由度の高さに魅力を感じるなら否定はできませんが、将来的に安定した生活を望むなら、一日でも早くフリーターではなく正社員への道を歩むべきでしょう。
いずれの理由も本人にとって正当な理由かもしれません。
しかし、将来的な暮らしや老後の暮らしを考えた場合、どの道を選んでも厳しいことになると考えられます。
若年層ほど社会の仕組みを分からずに、フリーターに夢を抱きがちですが、最終的には正社員で堅実な道を歩むことにはかなわないでしょう。
これらの中で最も危険なのは「3.フリーターには自由度がある」です。
自由な生活は多くの方が憧れますが、金銭的な自由度は限りなく制限されます。
フリーターより正社員を目指して将来の暮らしを安定させませんか?
フリーターには大きな魅力があると多くの若者が考えがちです。特に女性よりも男性に多い傾向にあるでしょう。
若いときは遊びたい気持ちが大きくなるのは仕方がないのですが、そのような中でも将来のビジョンは絶対に必要です。
どうしてもフリーターで暮らしたいなら、それ相応の覚悟を持ってフリーターの道を突き進むのも良いでしょうが、金銭的な問題に不安を感じるなら正社員の道を選択しましょう。
人生は何歳からでもやり直しできます。ただ、正社員になるには少しでも早いほうが良いでしょう。フリーターの方は年齢を重ねていくにしたがって後悔の念が増していくことが予想できます。
そうならないためにも、少しでも早く自身の将来を見つめなおし、正社員のメリットに気づいて行動する気持ちが大切でしょう。
若い方ほどこのことには気づきにくい傾向にありますが、10年後、20年後に後悔しないためにも早めに気づいた行動をしてくださいね。
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