履歴書「刺さる」志望動機・アピールポイントの書き方|採用担当者の心を掴む例文付き

「なぜ、この会社で働きたいのか?」「あなたを採用するメリットは?」
履歴書の中でも特に頭を悩ませるのが、志望動機とアピールポイントの欄ではないでしょうか。
採用担当者は、あなたの熱意や能力、そして企業とのマッチングをこの2つの項目から読み取ろうとしています。
この記事では、採用担当者の心に「刺さる」志望動機とアピールポイントの書き方を、具体的な例文を交えながら徹底解説します。
あなたの熱意と戦略で、採用担当者の心を掴む履歴書を完成させましょう。
履歴書の基本的な作成方法は以下をご覧ください。

採用担当者はココを見ている!志望動機・アピールポイントの評価ポイント

採用担当者は、履歴書の限られたスペースから、応募者の以下のような点を知りたいと考えています。
志望動機から知りたいこと
- 入社意欲の高さ: なぜ数ある企業の中から当社を選んだのか、本気で入社したいと思っているのか。
- 企業理解の深さ: 当社の理念や事業内容、強みを理解しているか。表面的ではない、深い理解に基づいた志望理由か。
- キャリアプランとの整合性: あなたの将来の目標やキャリアプランが、当社の方向性と合致しているか。
- 成長への意欲: 入社後、どのように成長し、貢献したいと考えているか。
アピールポイントから知りたいこと
- スキル・経験: これまでの経験やスキルが、当社の業務でどのように活かせるのか。具体的な実績に基づいた説明か。
- 強み: あなたの個性や強みが、当社の社風やチームにどのように貢献できるのか。
- 企業への貢献意欲: あなたを採用することで、当社にどのようなメリットがあるのか。
- 自己分析力: 自分の強みや弱みを客観的に理解し、的確にアピールできているか。
採用担当者は、これらの情報を総合的に判断し、「この人を採用することで、自社にどのようなプラスがあるか」という視点で選考を行っています。
【例文付き】採用担当者に響く!志望動機の書き方

採用担当者の心に響く志望動機を作成するための基本的な構成と、業界・職種別の例文をご紹介します。
基本の構成
- 結論: まず、なぜその企業で働きたいのかを冒頭で明確に述べます。(例:「貴社の〇〇という理念に共感し、私の〇〇という経験を活かして貢献したいと考えております。」)
- 理由: その結論に至った具体的な理由を、企業理念や事業内容、自分の経験などを交えながら説明します。(例:「貴社の〇〇という事業を通じて、社会に〇〇という価値を提供されている点に感銘を受けました。前職では〇〇という経験を通じて、〇〇のスキルを培ってきました。」)
- 経験・スキル: 自分の経験やスキルが、応募企業のニーズにどのように合致し、貢献できるかを具体的に示します。(例:「前職で培った〇〇のスキルは、貴社の〇〇の業務において、〇〇という点で貢献できると考えております。」)
- 入社後の展望: 入社後、どのように活躍したいか、どのような目標を持っているかを具体的に語ります。(例:「入社後は、〇〇の知識を深め、〇〇の業務でリーダーシップを発揮し、貴社の〇〇という目標達成に貢献したいと考えております。」)
NGな志望動機
- 「貴社で多くのことを学び、成長したいと考えております。」(企業への貢献意欲が伝わりにくい)
- 「福利厚生が充実しており、働きやすい環境だと感じました。」(企業選びの軸が待遇面に偏っている印象を与える)
- 「御社の将来性に魅力を感じました。」(抽象的で、具体的な根拠が示されていない)

業界・職種別の例文
営業職
貴社の「顧客第一主義」という理念に深く共感し、これまで培ってきた傾聴力と提案力を活かし、顧客の課題解決に貢献したいと考えております。前職では、〇〇の製品の営業において、顧客のニーズを丁寧にヒアリングし、最適なソリューションを提供することで、売上を〇〇%向上させるという実績を上げました。入社後は、この経験を活かし、貴社の顧客との信頼関係を構築し、更なる事業拡大に貢献したいと考えております。
事務職
貴社の効率的な業務体制と、社員一人ひとりが最大限に能力を発揮できる環境づくりに魅力を感じ、事務職として組織運営を円滑にサポートしたいと考えております。前職では、〇〇の事務業務において、正確かつ迅速なデータ入力や書類作成を行い、業務効率を〇〇%向上させました。入社後は、この経験を活かし、貴社の事務部門において、正確性と効率性を追求し、チーム全体の生産性向上に貢献したいと考えております。
ITエンジニア
貴社の革新的な技術力と、常に新しいことに挑戦する企業文化に魅力を感じ、自身のプログラミングスキルを活かして、より良いサービス開発に貢献したいと考えております。大学では〇〇を専攻し、〇〇の開発プロジェクトに携わりました。入社後は、これまで培ってきた〇〇の知識や技術を活かし、貴社の〇〇の開発に積極的に 참여し、技術革新に貢献したいと考えております。
【例文付き】自分の強みを最大限に伝える!アピールポイントの書き方
アピールポイントでは、あなたの持つスキル、経験、強みを具体的に示し、企業に貢献できる可能性を伝えましょう。
効果的なアピールポイントとは
- 具体的なエピソードや実績を交えることで、説得力を高めます。
- 応募企業の求める人物像やスキルと関連付けることで、採用担当者に響きやすくなります。
- 客観的なデータや数字を用いることで、アピールポイントの信憑性を高めます。
STARメソッドを活用した書き方
具体的な経験を伝える際に有効なのが「STARメソッド」です。
- Situation(状況): 当時どのような状況でしたか?
- Task(課題): あなたはその状況でどのような課題に取り組みましたか?
- Action(行動): その課題に対して、具体的にどのような行動を取りましたか?
- Result(結果): その行動によって、どのような成果が得られましたか?
具体的なスキル・経験別の例文
コミュニケーション能力
前職のアルバイトでは、お客様からの問い合わせ対応を担当しておりました。お客様一人ひとりの状況を丁寧にヒアリングし、最適な解決策を提案することで、お客様満足度を〇〇%向上させることができました。この経験を通じて、相手の意図を正確に理解し、的確な情報伝達を行うコミュニケーション能力を培いました。貴社においても、このコミュニケーション能力を活かし、お客様との信頼関係構築に貢献したいと考えております。
問題解決能力
大学の研究活動において、〇〇という課題に直面しました。先行研究を徹底的に分析し、実験を繰り返す中で、〇〇という新たな解決策を発見し、論文発表に至りました。この経験を通じて、課題の本質を見抜き、論理的に解決策を導き出す問題解決能力を身につけました。貴社においても、この問題解決能力を活かし、業務上の課題解決に貢献したいと考えております。
リーダーシップ
大学のサークル活動で、〇〇というイベントのリーダーを務めました。メンバーの意見を積極的に聞き、それぞれの強みを活かせるように役割分担を行い、目標達成に向けてチームをまとめました。その結果、過去最高の〇〇人を集客し、イベントを成功させることができました。この経験を通じて、目標達成に向けてチームを牽引するリーダーシップを培いました。貴社においても、このリーダーシップを活かし、チームをまとめ、目標達成に貢献したいと考えております。
志望動機とアピールポイント、ココが重要!採用担当者の心に響かせるための最終チェック
履歴書を作成する前に、以下の点を改めて確認しましょう。
- 企業理念やビジョンへの共感を示せているか?
- 自分の経験やスキルが具体的に企業のどのように役立つかを説明できているか?
- 入社意欲と熱意が伝わる表現になっているか?
- 他の応募者との差別化ができているか?
- 誤字脱字がなく、丁寧な言葉遣いになっているか?
まとめ:熱意と戦略で、採用担当者の心を掴む履歴書を完成させよう
履歴書の志望動機とアピールポイントは、あなたという人物を採用担当者に伝えるための重要なツールです。
例文や書き方のポイントを参考に、あなたの熱意とこれまでの経験を戦略的にアピールしてください。
自信を持って作成した履歴書は、必ず採用担当者の心に響き、選考突破への大きな一歩となるはずです。