仕事を続けていく中では、多くの方が一度は「辞めたい!」と思うこともあるもの。
そんな時にいかにモチベーションを回復するのかが難しいものです。
自分を立て直すことが出来なければそのまま退職へと真っしぐら…なんてこともありますが、本当に辞めても大丈夫なのでしょうか?
それよりもまずは考えることがあるのでは?
何故辞めたいの?
一時的な感情で仕事を辞めたいと思う方は少なくありません。
よく言われるのが、人間関係や業務内容、待遇といったところでしょう。
まずは自分がどうして仕事を辞めたいのかを明確にしなければ、その先が見えてくることはありません。
退職したい理由が明確であれば、どのような行動を取るべきかが明確に見えてくるものです。
逆に言えば、「辞めたい理由」を理論立てて説明できなければ、その後が不安になります。
「理屈じゃねえんだよ!」
なんて言う方もいるかもしれませんが、日々の生活に直結するものですから、まずは仕事を辞める理由を誰が聞いても納得できるだけのものを考えてみるべきです。
感情的になってしまうと、後になって後悔することもありますから、まずは冷静に考えたいものです。
自分の将来を冷静に客観的に考えよう
退職したいと思った時は、一度は自分の将来を冷静に考えることも大切になります。
仕事を辞めて別の職種で仕事をするのは、決して悪いことではありません。
新たなスキルを身に付けるチャンスでもありますし、今よりも有意義な仕事をすることができるチャンスでもあります。
しかし、気をつけたいのが、「転職癖」。
何度も転職を繰り返すことにより、それが癖となってしまうこともあるものです。
転職癖がつくと、将来の生活が安定しなくなるおそれもあります。
「転職癖」の恐怖
転職を繰り返すとどうなるのか?
仕事を転々と変える方は、現代の社会では通用しないことが多くなってきています。
幅広いスキルを持っていることを好む企業が多い一方で、専門的なスキルを持っている人材を望む企業も少なくありません。
また、転職を繰り返す人がいざ面接を受けたとしても、相手企業にとっては「ウチに来てもまた転職するのでは?」という思いがあることは当然で、そのため採用されるのが難しくなります。
実はこれが「転職癖」の最大の恐怖
転職を繰り返すことの最大の恐怖は、仕事が決まらないことよりも収入の面です。
転職を繰り返す人は、ずっと仕事を変えずに同じ職場で仕事をしていた人に比べて収入が下がっている傾向にあります。
たとえば30歳の男性を例にしますと、
大卒で8年間同じ職場で働いた方の平均収入は420万円。(2013年全国の3次産業の平均給与)
これに対して転職を繰り返す方は、仕事を変えることが無かった方の8割程度にとどまると言われています。
これって大きな違いでは?
そしてこの金額、中高年になるとさらに差がつくと言われています。
もちろん将来の年金受給金額にも大きな差が生まれますね。
「年金なんか貰えない時代だから関係ない」
ではありません。
一時の感情に流されて退職をすることは、将来の生活に大きな不安を及ぼすことになるのです。
それでも退職をするなら
どうしても退職をしたい、転職をして自分の望む働き方をしたいというのであれば、キッパリと辞めるべきでしょう。
年齢的に転職が難しい35歳以上でなければ、仕事は世の中にはたくさんあります。
但し、将来設計をすることが先であることは忘れてはなりません。
人生を踏み外す一つの要因に「転職」もあるのです。
全てが上手くいく転職は決して多くはありませんので、慎重に考えたいものです。
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